オンラインコンテンツサービス「Ovi」発表

2007年09月11日(火)

[ 52 号]

 フィンランドノキアは8月29日、オンラインコンテンツサービス「Ovi」を発表した。携帯販売世界一のノキアが目指すのは、携帯の世界標準コンテンツストアだ。

Oviのサイト(http://ovi.nokia.com/)

Oviのサイト(http://ovi.nokia.com/)


 Oviはフィンランド語で「ドア」の意味。Oviに対応する携帯、PCのどちらからでもアクセスでき、まさにインターネットへの入り口として設置されたサイト。ユーザーはOviを通してノキアの独自コンテンツだけでなく、マイスペースやフリッカー、フェイスブックといったソーシャルネットワークサービスにもアクセスできる。

 ノキアが準備する独自コンテンツとしては、WMAフォーマットの「ノキア・ミュージック・ストア」、ナビゲーション・地図サービスの「ノキア・マップ」、そして携帯ゲームを配信する「N-Gage」。ミュージックストアの価格は1曲1ユーロ、一アルバム10ユーロ。さらにPC向けのサブスクリプションサービスも10ユーロで提供する。N-Gageに関しては、今回新たに発表された機種を含めて15機種が対応する。2007年中には英語版のサービスを開始。2008年以降も機能追加や言語追加などが行われる予定だ。

 世界の携帯販売の40%近くを占めるノキアが世界で使えるコンテンツサービスを始める背景には様々なモノが見えてくる。

 一つは世界の携帯利用環境の変化だ。これまで携帯コンテンツで成功しているのは日本という特殊環境だけだったが、世界的にもHSDPAの登場などで通信速度が上がり、携帯も高機能化を遂げた。世界的に言えば、ようやくインターネット端末として携帯が使える環境が整ってきたと言える。

 もう一つ、やはり忘れてはならないのは9月6日の発表によって現実となった、iTunesの携帯コンテンツへの参入だ。現在はまだ100万台にも満たない数のiPhoneだが、今冬にも欧州に投入される。今月末にはiPod Touchも店頭に並び、同時にiTunesのWi-Fiストアも開始される。世界のオンライン販売の70%を占めるiTunesがやってきた今、世界一の携帯販売台数を誇るノキアが携帯コンテンツでも市場を握りたいと考えるのは理に適っているだろう。

 いずれにしろ日本はお預けどころかサービスが開始されることさえなさそうな雰囲気だ。着うたやi-Modeの牙城を崩したくないのはもちろんのこと、対応機種を扱うキャリアは現在日本には全くないのだから。
( 矢橋司 )

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