オンラインセミオーダーシステム「DYO」

[スティーブ・マッデン]

2007年09月19日(水)

[ 53 号]

 ヒョウ柄やシマウマ模様、またゴールドがちりばめられたハイヒールまで突拍子もないデザインの飛び出すニューヨーク生まれの靴ブランド、Steve Madden。1990年の第1号店開店当初は、1100ドルしか残高がなかったというデザイナーでもあるCEOのスティーブ氏だが、彼の斬新のアイディアと常に開拓を求める精神は、瞬く間にアメリカ国内だけでなく世界中の若い女性客からも人気を集め、今年2007年の第2四半期には1億ドルを超える売り上げにまで成長している。

 経営の大半を占める独立店舗と大型デパートへの卸売りからの売り上げのほか、オンラインビジネスにも力を注いできたSteve Madden。業界でもいち早く自社ウェブサイトに3Dレンダリングを取り入れ、全商品の詳細が閲覧できるシステムを導入していたが、昨年から新たに追加され徐々に話題を呼び始めているのが、オンラインセミオーダーシステムの“Design Your Own Collection”、略してDYOである。

Steve Madden ウェブサイト(http://www.stevemadden.com/)より、Steve Madden DYOページ。選べるスタイルはローヒールからサンダルまで30種類以上揃えられている

Steve Madden ウェブサイト(http://www.stevemadden.com/)より、Steve Madden DYOページ。選べるスタイルはローヒールからサンダルまで30種類以上揃えられている


 マーケティング副責任者のミシュリン・カメン氏はオンラインサービスの強化について、「今やオンラインはライフスタイルに左右されている」と語っている。

 靴のボディカラーは好きだけど、アクセサリーがちょっと……、リボンの色が違ったら、ヒールがもう少し高かったら……と、女性の靴に対するこだわりは計り知れないものがある。DYOはそんな女性のこだわりに着目し、基本の靴スタイルから、ヒールの高さ、リボンやメダルなどのアクセサリー、カラーと自分好みに選択できるセミオーダー型ショッピングを可能にしたのだ。靴の種類はフラットやカジュアルなものからパンプスまで揃っており、さらにボディカラーを選べるのはもちろん、リボンなどのアクセサリーをつけたり、その色を変えてみたり、靴の後ろにストライプ模様のアクセントを入れてみたり、と様々なオプションがつけられている。

 オーダーメイドの靴メーカーは他にも多々あるものの、プロセスはオフラインで行われているのがほとんどで、「オーダーメイド」自体、若い女性には遠い存在だったのが現状である。また、K-SWISSが同じくオンラインでのカスタマイズサービスを提供しているものの、スニーカー一種類のみという点でターゲットがかなり絞られている。女性用の靴を種類豊富に揃えている点と、フラットタイプの靴で99.95ドル~とリーズナブルな価格で提供している点で、Steve Maddenはオーダーメイドの靴と女性消費者の距離をかなり縮めた業界初の試みと言える。
( 松本貴子 )

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