JR西日本が発行するチャージ(入金)式交通系ICカード「ICOCA(イコカ)」と、株式会社スルっとかんさいが発行するポストペイ(後払い)方式のICカード「PiTaPa(ピタパ)」は9月1日、これまで近畿圏と東海地方の一部のみであった利用可能範囲を、西は中国地方、東は静岡地方まで拡大した。中国地方では、まず近畿圏と隣接する岡山・広島エリアの計135駅のJRで利用できるようになり、周辺に展開している複数のコンビニや飲食店でも既にイコカ・ピタパによるショッピングが可能となっている。市民の間でも今回のサービスインに対する関心は非常に高く、開始当日に発売された3万枚限定の「岡山・広島エリア拡大記念ICOCA」も早々に売り切れてしまったとのことだ。現状、近畿圏と岡山・広島エリアにまたがる形での利用は不可能となっているが、同じJR西日本管轄だけに、早い段階でこうした問題は解消されていくだろう。
一方、静岡地方では、「TOICA(トイカ)」を既に導入しているJR東海ではなく、全長約11キロの小規模なローカル線「静岡鉄道」にイコカ、ピタパが導入された。トイカとの相互利用には現状対応していないが、2008年の3月から、「suica(スイカ。首都圏と新潟、仙台で発行)」とともに利用が可能となる予定で、JR・ローカル線も含めた巨大なICカードネットワーク網が完成することとなる。また2009年春までに、JR九州とJR北海道でもICカードを使った乗車システムが導入される計画となっており、一枚のICカードだけ全国で巡るのも近い将来現実となるであろう。
こうした交通系ICカードの発展を後押ししたのは、乗車券としての能力だけでなく、申し込み後すぐに発行される手軽さや、鉄道定期/クレジットカードの機能も搭載できる優れた拡張性によるところが大きいだろう。最大2万円程度まで行なえるチャージシステムが、「小銭をたくさん持ち歩くのは面倒だが、クレジットカードで支払うには少額な買い物」という日常生活に数多くあるシチュエーションとマッチし、第三のマネーとして消費者に認知がなされたのだ。それは、高いセキュリティ性もあってICカード自体への警戒感を取り除き、ショッピング用ICカードの普及にも繋がっている。「オサイフケータイ」と連動する業界第一位の「Edy(エディ)」は、発行枚数が3000万枚を突破。そのほか、大型ショッピングモール「イオン」専用の「WAON(ワオン)」や、今年4月からセブン・アンド・ワイホールディングスが投入した「nanaco(ナナコ)」などが、熾烈な消費者獲得競争を続けている。
鉄道の乗り換えをスムーズに行なえるハイテクな「きっぷ」としてだけでなく、電子マネーの利便性を消費者に伝えることにもなった交通系ICカード。だがその躍進は、全国展開が現実味を帯びてきたこれからが本番であると言えるだろう。
一方、静岡地方では、「TOICA(トイカ)」を既に導入しているJR東海ではなく、全長約11キロの小規模なローカル線「静岡鉄道」にイコカ、ピタパが導入された。トイカとの相互利用には現状対応していないが、2008年の3月から、「suica(スイカ。首都圏と新潟、仙台で発行)」とともに利用が可能となる予定で、JR・ローカル線も含めた巨大なICカードネットワーク網が完成することとなる。また2009年春までに、JR九州とJR北海道でもICカードを使った乗車システムが導入される計画となっており、一枚のICカードだけ全国で巡るのも近い将来現実となるであろう。

こうした交通系ICカードの発展を後押ししたのは、乗車券としての能力だけでなく、申し込み後すぐに発行される手軽さや、鉄道定期/クレジットカードの機能も搭載できる優れた拡張性によるところが大きいだろう。最大2万円程度まで行なえるチャージシステムが、「小銭をたくさん持ち歩くのは面倒だが、クレジットカードで支払うには少額な買い物」という日常生活に数多くあるシチュエーションとマッチし、第三のマネーとして消費者に認知がなされたのだ。それは、高いセキュリティ性もあってICカード自体への警戒感を取り除き、ショッピング用ICカードの普及にも繋がっている。「オサイフケータイ」と連動する業界第一位の「Edy(エディ)」は、発行枚数が3000万枚を突破。そのほか、大型ショッピングモール「イオン」専用の「WAON(ワオン)」や、今年4月からセブン・アンド・ワイホールディングスが投入した「nanaco(ナナコ)」などが、熾烈な消費者獲得競争を続けている。
鉄道の乗り換えをスムーズに行なえるハイテクな「きっぷ」としてだけでなく、電子マネーの利便性を消費者に伝えることにもなった交通系ICカード。だがその躍進は、全国展開が現実味を帯びてきたこれからが本番であると言えるだろう。
(
森樹
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『 全国を1枚のICカードで巡る時代へ 』に対する






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