実世界地図上でのコミュニティサービス「alis」(β)開始

2007年09月26日(水)

[ 54 号]

 株式会社ドリコムは、9月5日、地図を軸にしたコミュニティサービス「alis」(β)の提供を開始した。仮想空間でありながら、現実世界を基にしたインターネットの地図上で、ブログやチャット、ウィキ、ブックマークなどを通じて、ユーザー間でのコミュニケーションを図ることができる。

alis(β) http://alis.drecom.jp/

alis(β) http://alis.drecom.jp/


親近感を持って使える仮想世界体験サービス
 地図は「Google Maps」を用いる。ユーザーは、サイト内において自分の分身となる「アバター」をはじめ、「家」や「アイテム」といったコンテンツを作成し、地図の上への自由な配置が可能。また、ブログやチャット、ウィキの地図との紐付けもでき、実世界の地図の利用することで、ユーザーにとって入り込みやすいサービスに仕立てた。

現実世界の地図上に「アバター」や「アイテム」、「家」などのコンテンツ作成・配置が可能

現実世界の地図上に「アバター」や「アイテム」、「家」などのコンテンツ作成・配置が可能


 「現実に即した地図との連動により、二次元情報から成る空間となっておりますので、仮想世界体験サービスとしては敷居が低く、各コンテンツの作成も容易です。そのため、ユーザーに親近感を持ってご利用いただけるのではと考えております」(同社広報担当・徳田氏、以下同)。

 同社内の技術者が情報発信を行なう場として設立した「ドリコム研究室」において、今年1月に開発を開始。「『ラボで何か新しいサービスを』となったのですが、研究員は五名、開発規模には限りがあります。そこでCGMに着目しました。高いエンターテイメント要素を加えたCGMであれば、ユーザーと共に成長が期待できると考えたのです」と、6月のα版公開、そして、今回のβ版提供に至るまでにはこうした経緯があった様子。

 現時点(9月14日)での登録者数は、800~900名程。サービス開始より間もないものの、早くもユーザーからの好評やフィードバックも多く受けているようだ。「β版とはいえ、まだまだ実験的段階です。まずは、コアとなるユーザーの獲得によって、サイトを活性化させていきたいですね」とのこと。

 今後は、サービスのパフォーマンス向上に取り組みつつ、ユーザーの声を汲み上げながらの展開を予定。「現段階で言えば、敢えて方向性はがっちりとは固めておりませんが、拡張性や開発時のノウハウを活かして、単体ではなく、連携を大切にしたいですね。地図と連動したコミュニティサービスとして、当社の他サービスや他社サービスとの連携、API公開を検討しております」と、話す。

 CGMにおける主役は、ユーザーめいめいで、その活用方法や用途は様々。それがCGMの面白さであり、善きにつけ悪しきにつけ大きな特徴と言える。実世界を取り込んだこの地図が、これからどのような色模様で彩られていくか楽しみなところ。地図はまだ広げられたばかりだ。
( 森村康久 )

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