ドコモ、HSDPAに対応した「定額データプラン」を発表

2007年09月26日(水)

[ 54 号]

 NTTドコモは9月13日、PC向けのパケット定額プラン、「定額データプラン」を発表。64kの「定額データプラン64k」と、下り最大3.6MbpsのHSDPAに対応する「定額データプランHIGH-SPEED」を、10月22日から開始する。

 今回の注目はなんといっても「定額データプランHIGH-SPEED」。国内ではまだイー・モバイルだけが提供している定額HSDPAサービスを、月額最大1万500円で無制限利用できる。HSDPA対応エリア以外でも下り最大384kbpsでの通信が利用できることから、イー・モバイルよりも有利だ。

 ただし、定額の対象となるのはHIGH-SPEED対応機器を接続したPCから専用のアプリを利用して、定額対応のアクセスポイントに接続した場合のパケット通信に限られる。また、定額プランは、音声料金プランとは組み合わせて利用できない。データ定額を使いたい場合は単独でもう一つ契約する必要があるのだ。利用できるサービス内容にも制限があり、メールの送受信やウェブサービスは問題ないが、ストリーミング系の動画サービスやFTP、SSH、Telnetなどは利用不可。対応機器は現在ウィンドウズ対応のものしか登場していないことからも、ウィンドウズ以外での利用はできない。

 制約が多いと使い方も制限される。料金的にもビジネス向けプランと考えられるのにFTPなどのツールが使えないなど、制限が多すぎて、結局は使えないサービスになってしまわないだろうか。ましてや別に一回線持たなければならないなら、イー・モバイルの方が遙かに安い料金で提供しているのだ。

 以前香港でHSDPA利用環境を見せてもらったことがあるが、ほぼ街中どこにいても高速インターネット環境が手に入るというのはやはり魅力だ。フェリーの上でも普通にウェブブラウジングとメールができることは衝撃的だった。しかも香港のデータ定額は、プリペイドカード利用で50M 1500円からのものもあり格安。あの環境を知ったあとで日本の現状を見ると、携帯大国であるはずの日本はやはり「いびつな」携帯文化の上にある国なのだということを実感する。通話よりもウェブ閲覧やメールが使い方のメインになっている日本でこそ、データ通信料金を安くするべきではないだろうか。

 今回、「他社が新プランを出せば24時間以内に対抗プランを出す」と公約していたソフトバンクは、「対抗するのは通話プランのみ」として追随しなかった。現状のインフラでは通話やメールなどのサービスにも影響が出ることを懸念してのことと考えられるが、キャリア同士の競争が料金引き下げの要因になることを考えると残念だ。

 来年にも入ってくるかもしれない第二世代iPhoneはHSDPAに対応する可能性もある。日本は1日も早く、安くて高速なモバイルデータ通信網を確立する必要があるはずだ。

サービス内容はドコモのサイトから確認できる
(http://www.nttdocomo.co.jp/service/data/foma/index.html)
( 矢橋司 )


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