既存データのモバイル向け自動最適化を実現

【IT新潮流 26】

2007年10月10日(水)

[ 56 号]

 国内の携帯電話契約数がそろそろ1億の大台に届こうかという普及を見せ、インターネットに接続可能な端末の数がPCを上回る勢いの中、ケータイからのネット利用スタイルも大きな変化を迎えている。すなわち、従来は着メロや着うた、待ち受け画像などのコンテンツ利用が中心を占めたスタイルから、ECを含めた広範なスタイルへと移行しているのである。とくにモバイルコマース市場の成長は著しく、2006年に9285億円を数えたモバイル関連市場は、うち5624億円をモバイルコマース市場が占めるほど(2007年7月モバイル・コンテンツ・フォーラム調べ)。ECを手がける企業にとってモバイル対応は極めて重要な要素となっている。

 こうした状況の中、ECを手がける企業のモバイル進出を容易にし、かつ強力にバックアップする存在がある。それが、株式会社KSKが提供するケータイ向けコンテンツ変換ソフトウェア「x-Servlet(クロスサーブレット)」である。ワンソースのコンテンツを動的に変換し、ウィルコムを含む4キャリアの端末それぞれに自動的に最適なコンテンツを配信することが可能。このたび、IVPが提供するEコマースのASPサービスであるERSにも採用された。その背景について同社マーケティングチームの鈴木直広氏は次のように説明する。
「ECにおいては、サイトの画面イメージが非常に大切。もしレイアウトが崩れていたり商品画像が荒れていたりすると、それだけでお客様の購買意欲が衰えてしまいますから。商品イメージはなるべく良く見せる必要があるのです」

「ネットに接続できる端末はすべて実測調査。博物館を開けるほどのラインナップです」とは、株式会社KSKマーケティングチームの鈴木直広氏

「ネットに接続できる端末はすべて実測調査。博物館を開けるほどのラインナップです」とは、株式会社KSKマーケティングチームの鈴木直広氏


 しかし、現実問題としてケータイの表示能力は極めてバラツキがある。キャリア間の仕様の差だけでなく、端末ごとにおいてもバラバラ。これらすべてに対して適切な表示を行うことは難しく、たいていはキャリア提示の仕様に従ったり古い端末を切り捨てることになるが「x-Servletはすべての端末に対して、コンテンツの最適化を行います」と同社営業チームの加藤亜希子氏は語る。「今の端末は機種ごとにキャッシュサイズも解像度もバラバラ。低スペックなものに合わせれば統一は可能かもしれませんが、それでは最新機種の性能を活かした表示はできません。x-Servletは古いものから最新の端末まで、すべて実機を用いて調査したデータを利用しているため、それぞれの性能に合わせた最適化を行えるのが特徴です」

同社営業チームの加藤亜希子氏。IVPを担当する

同社営業チームの加藤亜希子氏。IVPを担当する


 ドコモ向けのコンテンツを出力する仕組みがあれば、x-Servletを適用することでモバイル進出は極めて容易になる。「ERSのように優秀なECがあればなおさら。x- Servletは単体ではなく、質の良いシステムを組み合わせパッケージ化することにより、お客様に大きなメリットを提供できるのではないでしょうか」と語る鈴木氏。「EC以外にも、情報配信や社内システムなどモバイル対応が望まれるジャンルは広く、それらにおいてもぜひx-Servletを役立てていただきたいですね」
携帯ECサイト作成の手間を削減。あらゆる携帯端末で画像が綺麗に

リアルな街並みを3Dインターフェイスで再現した新感覚ショッピングシティ「WWCITY」でも採用。機種ごとの表示領域に合わせた画像サイズ調整やキャッシュサイズに合わせたページ分割がすべて自動的に行われている。

リアルな街並みを3Dインターフェイスで再現した新感覚ショッピングシティ「WWCITY」でも採用。機種ごとの表示領域に合わせた画像サイズ調整やキャッシュサイズに合わせたページ分割がすべて自動的に行われている。

1つの画像データと商品マスタデータがあれば、各キャリア・各端末の表示性能に最適化されたページを自動生成。ページを自動分割する機能も備えており、詳細や決済のページも問題なく表示することができる。 ※x-Servletのサーバは、ECシステムと共にIVPで24時間365日有人体制で守られている。万が一サーバ本体にトラブルがあった場合でもIVPではいつでも交換し、サーバの再構築が可能。

1つの画像データと商品マスタデータがあれば、各キャリア・各端末の表示性能に最適化されたページを自動生成。ページを自動分割する機能も備えており、詳細や決済のページも問題なく表示することができる。 ※x-Servletのサーバは、ECシステムと共にIVPで24時間365日有人体制で守られている。万が一サーバ本体にトラブルがあった場合でもIVPではいつでも交換し、サーバの再構築が可能。

( 文:森田亮、写真:岡部有美子 )

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