ガス価格高騰にグーグルマップを利用した解決策

2007年11月20日(火)

[ 62 号]

 【アメリカ】ガソリン価格が記録的な高さで高騰し続ける中、オンライン検索のリーダーたるグーグルと、ガソリンの給油パンプシステムなどを手がけるGilbalco Veeder-Rootが、ガソリンスタンドに画期的なシステムを導入する。

レシートが出てくるプリンターで情報やクーポンを印刷

 この2社が共同で来月から開始するのは、ガソリンの給油パンプシステムにインターネット機能を搭載し、画面上でグーグルマップの検索を可能にした「Applauseメディアシステム」。顧客は、車にガソリンを入れている間、同じパンプの画面上で道路情報からレストラン、ホテルなどのローカル情報まで、グーグルマップで検索できる。各情報はオープンプラットフォームを駆使し、定期的に更新されるため、顧客は常にフレッシュな情報をアニメーション化されたカラーイメージで閲覧できる。さらに情報検索だけにとどまらず、例えば検索したレストランのクーポンなども表示され、検索した情報やクーポンなどのプリントは、通常レシートが出てくるプリンターから出てくるという。

Applauseメディアシステムのページ(http://www.gilbarco.com/より)

Applauseメディアシステムのページ(http://www.gilbarco.com/より)


 このシステムを導入予定のガソリンスタンドは、現時点で全米のおよそ3500箇所だという。各ガソリンスタンドがそれぞれマップ内に表示されるローカル情報をカスタマイズすることができ、ウェブベースのシステムのため、事実上どこからでもシステム管理が可能。各ガソリンスタンドにとっては、提携したレストランやホテルなどの各業者からの仲介手数料が収入となり、Gilbalco Veeder-Rootはこれによって約20%の利益向上が見込まれることを売りにしている。グーグルは特にマップ上に広告を掲載していない。ここからの直接収入は見込んでいないようだが、それよりも、ここでグーグルマップの知識を広げ、広告を掲載するほかの媒体での利用者増加を狙っているのではないかと見るメディアもある。

 アメリカ全土の平均ガソリン価格は、11月5日現在で1ガロン=$3.01。1年前に比べ81セントの上昇である。このApplauseメディアシステムは、日本と異なり、顧客が自分で車にガソリンを入れるセルフサービスが一般化しているアメリカだけに成功が見込まれているサービスとも言え、今後ますます価格の高騰が見込まれる中、ガソリンスタンドへの客足を増やす解決策となりそうである。


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