エン・ジャパン、高校生限定の携帯SNS 「[en]高校生」スタート

2007年11月27日(火)

[ 63 号]

 エン・ジャパンは12月3日から高校生限定の携帯向けSNS「[en]高校生」をスタートさせる。同社といえば、インターネットを活用した求人・求職情報サービスを軸に、人材採用や社員教育のコンサルティングが根幹をなしてきたが、今回のサービスインは、事業拡大、ひいては業態進化のワンステップととらえることができよう。

「[en]高校生」 TOP画面イメージ

「[en]高校生」 TOP画面イメージ


 「就職・転職活動を行う際、求人サイトは欠かせないものになっているし、現在、企業からの広告出稿も非常に良い状況にある。ただ、今の好景気が永遠に続くとは考えていない。景気のいい時だからこそ、出稿が落ち込んだ時の対策について考えておかなければならないし、企業としての地盤をしっかり固めておく必要がある。今回のサービスインの背景にはこのような考え方がある」(担当・小野氏)

 コンテンツの目玉としては、一般的なSNS機能のほかに、参加型のコンテストが企画されている。現段階では、日本フットサルリーグ所属選手によるリフティングや、英語のクイズ、ストリートダンスなど、高校生に関心が高いジャンルが決定済み。今後も、趣味や語学、スポーツなど幅広い分野において新企画が投入される予定だ。

 「参加型コンテストを設けることで、高校生自身が興味を持ったものに熱中し、やり遂げる達成感を提供できればと考えている。これから先は、主催するスポンサーを募り、その企業に合わせたコンテンツを提供していくことになるだろう。オファーがあれば随時、受け入れていく準備はある。本決まりではないが、着メロや着うたを扱う音楽関係の企業とのタイアップが視野に入っている」。ちなみに、立ち上げにあたって、高校生の進路情報など教育分野に強いライセンスアカデミーとの業務提携が済んでおり、ライセンスアカデミーが持つ会員化のノウハウが「[en]高校生」へ生かされると考えられる。

 さて、auが若者をターゲットに躍進を遂げたように、高校生への携帯普及率は爆発的に高まっている。実際、内閣府の調査では96%という数字が明らかになった。しかし、そのうち95・5%がインターネットを利用していることが影響し、掲示板への書き込みなど、ネットを利用したいじめの手口が増えていることも指摘されている(16日、文科省発表のいじめ実態調査)。この裏を返せば、携帯ビジネスはドル箱であると同時に、モラルは当たり前のこと、厳しく実効性のある監視体制が、コンテンツ提供側に求められる時代に突入したといえよう。「なりすまし防止を目的として、実名や学校名など、正確な個人情報の登録が条件となる(会員登録、サービス料は無料)。本人が所属している学校名やクラス、実名を入力することによって自浄作用が働く。もちろん、コンテンツの監視にも気を配り、あくまで堅くマジメな路線は崩さない。これを踏まえた上で、携帯オンリーのサービスとして運営していきたい」

 なお、収益の柱となるサイト内広告は、枠の形態にもよるが、目安として4週間で30万から50万円程度とのこと。公式リリースでは、初年度の収益3億円、3年後には会員数100万人、広告売上10億円のメディアへ育てていきたいとされている。
( 板垣威史 )

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