「宿デジ」、試験運用開始へ

Felica対応マルチタッチベンダー

2007年12月11日(火)

[ 65 号]

 株式会社日本旅行は、11月26日、モバイルゲート株式会社と提携し、同社が提供を行なう「FeliCa」対応のマルチタッチベンダー「ドコデジ・オクトパス」を活用した、業界初となる宿の自動販売機「宿デジ」の開発を発表した。

 紙製の筐体に、宿泊施設の画像メニューを印刷。「おサイフケータイ」を用い、希望箇所に触れると、株式会社日本旅行が運営する宿泊予約サイト「宿ぷらざ」の携帯サイトに直接アクセスし、該当宿泊施設の情報確認から予約までを行なうことができる。サイト上での検索の手間を省き、ユーザーは自動販売機の購入ボタンを押す感覚で、簡易に宿泊施設の予約が可能。

「宿デジ」本体。メニューとなる写真は20件まで登録可能。現段階では「宿デジ」自体から得られる情報は写真のみとなるが、携帯電話での施設情報確認後の取消・変更にも対応

「宿デジ」本体。メニューとなる写真は20件まで登録可能。現段階では「宿デジ」自体から得られる情報は写真のみとなるが、携帯電話での施設情報確認後の取消・変更にも対応


 12月3日より、まずは日本旅行渋谷支店において試験運用を開始。「伊豆・箱根特集」として、同社がセレクトした宿泊施設20箇所を提案する。「宿デジ」の本体サイズは、縦72・5cm、横56cm、奥行き10cmとコンパクト。「FeliCa」リーダー部がユニークに対応しているため、アクセスされた各施設や時点のログ解析も行なえる。

 「駅内店舗の閉店後の需要を汲み、販売に繋げられないか、と考えたのがそもそもの構想です。携帯電話を使った宿予約はメジャーとなっておりますが、検索の必要性があります。『宿デジ』は、旅行会社の信頼性を活かし、厳選した宿泊施設を気軽にご購入いただける点がポイントとなります」(同社営業企画本部企画チームマネージャー・馬場氏、以下同)。

 タッチ面に用いる紙面作成と張り替え、ICチップ側の情報書き換えのみでコンテンツを変更できるため、運用に際する利便性も高い。「宿泊施設の他、例えば、観光地やツアーなど、オプション予約や、メニューに検索性を持たせてのご提供も可能で、用途は幅広いですね」と、店舗の外側からの利用を視野に入れる。

 冬季休暇に旅行に趣くファミリー、カップル層をターゲットに、今回は温泉地を選択。「来年度は、出張時のビジネスマンを対象に、新大阪駅の駅内店舗で、ビジネスホテルを中心とした東京のホテルを、また、大阪駅での当日宿泊ニーズを踏まえ、周辺の当日宿泊箇所を提供する試験運用を予定しております」と、今後ファミレスやコンビニに設置し、手軽に24時間即予約に応じる運用を見込む。

 ゆくゆくはパンフレットと連動させ、パッケージングした宿泊施設の提案へと着地させていく模様。「渋谷支店、続く新大阪駅と大阪駅での試験運用結果を鑑み、改良を加え、台数を増やしつつ、ファミレスやコンビニへの設置を計画しております」と、新たな旅行販売ツールとしてのソリューション展開を目指す。
( 森村康久 )

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