今さらの話だが、QRコードは容量の関係で詰め込める情報に制約があり、携帯カメラで撮影後、サーバにアクセスして初めて意味を持つ。一方で今、次世代暗号化コードが着実に認知度を増している。その名は「カラーID」。ハイエンドカラーマネージメントを提案するGMGカラーテクノロジーズと、各種アプリケーションの企画開発を行うJGS社が商品化を決定したことで、2008年、QRの立場は少なからず変わってくるかもしれない。
カラーIDの最大の特徴は、撮影するだけで、サーバにアクセスすることなく相応の情報量を取得できる点にある。これは10MBという容量がなせる業にほかならない(QRは10~20KB)。技術的にはあらゆる情報を「色組成」で識別するC-IDへの変換が採用されており、出力に関しては、プリンタで行えるので極めて低コストであがる点も特筆できよう。
「2センチ角を600枚用意すれば、A4サイズの用紙に広辞苑が収まる。1枚で3分程度の音楽を聞け、もちろん映像データも記録できる。複数のメディアを組み合わせることが可能である点が何よりの魅力だろう」(カラーID推進事務局・綾部会長)。データセキュリティや偽造防止における高い用途、印刷におけるこれまでの苦労話など、同氏の話は尽きない。
災害時、通信が不能になった際にも威力を発揮
ただ、通信を介さず、大容量の情報を提供できることは諸刃の剣にもなる。つまり、携帯各社が難色を示しており、昨今のカメラ付き携帯では、カラーIDを解析できないという壁に直面しているのだ。「こういった状況は見えていた。それでも、取り巻く環境がキャリアを動かす方向へ流れているのは間違いない。実際、NTTからは徐々に好意的な反応が返ってきている。ちなみに、解析装置と連動する日本電産コパル社製のレンズなどを搭載するだけなのだから、対応する携帯を作るのは雑作ないこと」。スキャナで読み取り、PC上で中身を見るにとどまっている現状にこの発言。しかし、同氏の強気は空元気ではない。災害時において通信が不能になったカメラ付き携帯も、カラーIDとの連動によって大きな役割を果たすという提案に、行政がアクションを起こしたのだ。「例えば、音声ナビゲータ付きの地図を町の至るところへ貼ることによって、避難場所や給水所への誘導が可能になる。東京都大田区などは全面的なバックアップを申し出ており、賛同したビルの所有会社や自動販売機メーカーなども積極的な姿勢を見せている」
一方、ビジネス面での反響も大きく、ポイント付きの紙ラベル代わりにというメーカーや、通信を介さない割引券として利用したいという問い合わせなどはひっきりなし。また、クロスメディアにご執心な印刷会社や広告代理店の熱い視線も強力な追い風となっている。
「雑誌広告でいうなら、小枠で文字数が限られていても、音声、映像をミックスさせ、何ページ分にも相当する情報を提供できる。とある衣料品メーカーからは、タグに添付することでカタログ一誌をそのまま載せたいというオファーがきた。とにかく可能性は無限に広がっている」
なお、QRコードは愛知県に本拠を置くデンソーウェーブが開発したもので、出版物などに「QRコード」という言葉を使用する場合、登録商標文の記載が義務付けられている。「だから、アメリカや中国にはほとんどない。そのせいか、海外からの反応は抜群だった。状況を一変させてくれるのは海の向こうなのかもしれない」。春モデルの発売まで時間はいかにも足りないが、海外の反応を含めて、今後の各キャリアの動きには注視しておきたい。

携帯用カラーID(2センチ四方)。5センチ四方のPC用もある
カラーIDの最大の特徴は、撮影するだけで、サーバにアクセスすることなく相応の情報量を取得できる点にある。これは10MBという容量がなせる業にほかならない(QRは10~20KB)。技術的にはあらゆる情報を「色組成」で識別するC-IDへの変換が採用されており、出力に関しては、プリンタで行えるので極めて低コストであがる点も特筆できよう。
「2センチ角を600枚用意すれば、A4サイズの用紙に広辞苑が収まる。1枚で3分程度の音楽を聞け、もちろん映像データも記録できる。複数のメディアを組み合わせることが可能である点が何よりの魅力だろう」(カラーID推進事務局・綾部会長)。データセキュリティや偽造防止における高い用途、印刷におけるこれまでの苦労話など、同氏の話は尽きない。
災害時、通信が不能になった際にも威力を発揮
ただ、通信を介さず、大容量の情報を提供できることは諸刃の剣にもなる。つまり、携帯各社が難色を示しており、昨今のカメラ付き携帯では、カラーIDを解析できないという壁に直面しているのだ。「こういった状況は見えていた。それでも、取り巻く環境がキャリアを動かす方向へ流れているのは間違いない。実際、NTTからは徐々に好意的な反応が返ってきている。ちなみに、解析装置と連動する日本電産コパル社製のレンズなどを搭載するだけなのだから、対応する携帯を作るのは雑作ないこと」。スキャナで読み取り、PC上で中身を見るにとどまっている現状にこの発言。しかし、同氏の強気は空元気ではない。災害時において通信が不能になったカメラ付き携帯も、カラーIDとの連動によって大きな役割を果たすという提案に、行政がアクションを起こしたのだ。「例えば、音声ナビゲータ付きの地図を町の至るところへ貼ることによって、避難場所や給水所への誘導が可能になる。東京都大田区などは全面的なバックアップを申し出ており、賛同したビルの所有会社や自動販売機メーカーなども積極的な姿勢を見せている」
一方、ビジネス面での反響も大きく、ポイント付きの紙ラベル代わりにというメーカーや、通信を介さない割引券として利用したいという問い合わせなどはひっきりなし。また、クロスメディアにご執心な印刷会社や広告代理店の熱い視線も強力な追い風となっている。
「雑誌広告でいうなら、小枠で文字数が限られていても、音声、映像をミックスさせ、何ページ分にも相当する情報を提供できる。とある衣料品メーカーからは、タグに添付することでカタログ一誌をそのまま載せたいというオファーがきた。とにかく可能性は無限に広がっている」
なお、QRコードは愛知県に本拠を置くデンソーウェーブが開発したもので、出版物などに「QRコード」という言葉を使用する場合、登録商標文の記載が義務付けられている。「だから、アメリカや中国にはほとんどない。そのせいか、海外からの反応は抜群だった。状況を一変させてくれるのは海の向こうなのかもしれない」。春モデルの発売まで時間はいかにも足りないが、海外の反応を含めて、今後の各キャリアの動きには注視しておきたい。
(
板垣威史
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『 次世代暗号化コード 『カラーID』の可能性 』に対する







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