2月1日からIT業界のニュースを賑わせているマイクロソフトによるヤフーへの買収提案。当初は、心苦しいながらもヤフーは受け入れざるを得ないのではないかとの観測もされていたが、雲行きは怪しくなってきた。
2月11日、ヤフーはマイクロソフト(以下MS)による買収提案を拒否すると正式に発表。理由は「提案があまりにも過小評価だ」と取締役会が判断したためと説明されている。しかし、提案がなされた日のヤフーの株価は19ドル。現在でこそ、この買収劇によって30ドル近くまで値上がりしたとはいえ、MSによる当初の株価に62%のプレミアムを付けての提案は妥当だったのではないかと言えなくもない。
しかしヤフーの大口株主であるLegg Mason Capital Managementのビル・ミラー氏が語ったところによると、ここ1年以上の合併交渉の中で、MSは「一株につき40ドル以上を支払う用意があるということだった」という。さらにMSは戦略的にもヤフーを買収しなければならず、提示額を引き上げるべきだ、と提案している。
一方、MSは、買収拒否の発表に対して遺憾の意を表明した。しかし、「話し合いによって買収に向けて進むことを確信している」と、まだヤフー買収を諦めていないようだ。金額を引き上げても買収を完遂したいという構えのようだが、MSの主要株主ボブ・オルスタイン氏は、「いかなる事情があっても提示額を引き上げるべきではない」とMSへの書簡で述べたという。
さらに、ヤフーは買収提案を拒否したことで、株主から訴訟も起こされている。ヤフーに対し買収提案を再検討する命令を裁判所に出すことを求めたものや、2007年に遡って、取締役会がMSからの買収提案を公開することなく拒否したことに対して不服を申し立てているものもある。
他の企業との提携や買収という話も浮上している。
ひとつはAOLを買収してサービスを強化するというオプション。これは以前から話し合われてきたもので、ディスニーなどとの提携を検討していると言われる。2月13日には、News Corporation(以下News Corp.)がオンラインサービスの統合を交渉中との記事も各所で掲載された。News Corp.はMySpaceを擁しており、以前から統合は検討されていたようだが、今回は支援という形で、News Corp.がヤフーの株を購入する方向での検討が進んでいるようだ。この買収が持ち上がった当初から懸念を発表し、ヤフーに支援を約束していたグーグルは申し出を撤回したとも伝えられている。
買収か、提携か、それとも孤立か
2月12日には従業員1000人前後を解雇し、幹部も何人かが退職しているヤフー。この先さらにレイオフを実行するものと見られており、いずれにしろなんらかの手を打たない限り、沈みゆく巨船は助からない。トラフィックが世界一であっても、これから先に大きな市場が約束されていても、今船が沈めば未来はないのだ。買収か、提携か、それとも孤立か。ヤフーは苦しい選択を迫られることになった。
2月11日、ヤフーはマイクロソフト(以下MS)による買収提案を拒否すると正式に発表。理由は「提案があまりにも過小評価だ」と取締役会が判断したためと説明されている。しかし、提案がなされた日のヤフーの株価は19ドル。現在でこそ、この買収劇によって30ドル近くまで値上がりしたとはいえ、MSによる当初の株価に62%のプレミアムを付けての提案は妥当だったのではないかと言えなくもない。
しかしヤフーの大口株主であるLegg Mason Capital Managementのビル・ミラー氏が語ったところによると、ここ1年以上の合併交渉の中で、MSは「一株につき40ドル以上を支払う用意があるということだった」という。さらにMSは戦略的にもヤフーを買収しなければならず、提示額を引き上げるべきだ、と提案している。
一方、MSは、買収拒否の発表に対して遺憾の意を表明した。しかし、「話し合いによって買収に向けて進むことを確信している」と、まだヤフー買収を諦めていないようだ。金額を引き上げても買収を完遂したいという構えのようだが、MSの主要株主ボブ・オルスタイン氏は、「いかなる事情があっても提示額を引き上げるべきではない」とMSへの書簡で述べたという。
さらに、ヤフーは買収提案を拒否したことで、株主から訴訟も起こされている。ヤフーに対し買収提案を再検討する命令を裁判所に出すことを求めたものや、2007年に遡って、取締役会がMSからの買収提案を公開することなく拒否したことに対して不服を申し立てているものもある。
他の企業との提携や買収という話も浮上している。
ひとつはAOLを買収してサービスを強化するというオプション。これは以前から話し合われてきたもので、ディスニーなどとの提携を検討していると言われる。2月13日には、News Corporation(以下News Corp.)がオンラインサービスの統合を交渉中との記事も各所で掲載された。News Corp.はMySpaceを擁しており、以前から統合は検討されていたようだが、今回は支援という形で、News Corp.がヤフーの株を購入する方向での検討が進んでいるようだ。この買収が持ち上がった当初から懸念を発表し、ヤフーに支援を約束していたグーグルは申し出を撤回したとも伝えられている。
買収か、提携か、それとも孤立か
2月12日には従業員1000人前後を解雇し、幹部も何人かが退職しているヤフー。この先さらにレイオフを実行するものと見られており、いずれにしろなんらかの手を打たない限り、沈みゆく巨船は助からない。トラフィックが世界一であっても、これから先に大きな市場が約束されていても、今船が沈めば未来はないのだ。買収か、提携か、それとも孤立か。ヤフーは苦しい選択を迫られることになった。
(
矢橋司
)
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『 マイクロソフトの買収提案を拒否。苦境に立たされるヤフー 』に対する






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