さくらインターネット株式会社、国内最大規模のバックボーン構築、ホスティング×ハウジングに強み

2008年07月08日(火)

[ 90 号]

 「レンタルサーバが月額125円」という衝撃的な価格設定で個人ユーザから高い評価を得てきた、さくらインターネット。しかし、サービスの強みはそれだけではない。シンプルなメニューでありながら、必要条件を十分に満たす企業向けホスティングサービスラインナップ、そして柔軟性に富んだハウジングサービス。これらはミッションクリティカルなトポロジーを持つ国内最大規模の総計137Gbpsのバックボーンに支えられながら、高いコストパフォーマンスを備えている。

IXやISPとダイレクト接続

 日本のインターネット総トラフィック量は、接続回線のブロードバンド化やリッチコンテンツの増加などにより、この数年で急増。配信システムのアウトソーシング・ニーズが一段と高まり、コロケーションに適し、かつ冗長構成に対応できる、そんな配信能力に優れたコストパフォーマンスの高いデータセンターを選択するため、頭を悩ませているのが現状だ。

 そんな中、「さくらインターネット」はバックボーンネットワークを137Gbpsまで増強した。国内最大規模のバックボーンから配信されるコンテンツは国内アクセスシェアの約10%をカバー。国内のIX(インターネットエクスチェンジ)と呼ばれる相互接続拠点やISPなど約120社とトラフィック交換を行っているため、インターネット接続時の回線経由数(ASホップ数)が非常に少ない。サーバーは利用者の端末にスムーズにコンテンツ配信を利用できるようになっている。

さくらのバックボーンネットワーク

さくらのバックボーンネットワーク


 さらに東京と大阪の拠点でそれぞれ異なるAS番号(インターネット上の群を示す番号であり、通常のISPやデータセンターでは1つ割り当てられている)持っているため、仮に障害が発生したとしても、トラフィックを別経路に迂回させるなど、ディザスタ・リカバリー対応にも秀でているといった充実ぶりだ。

さくらの内部ネットワーク

さくらの内部ネットワーク


 「東阪間も非常に太い回線で接続されていますが、東京と大阪の2拠点がそれぞれ別のネットワークとして認識されていることで、仮定の話ですが東京が100%ダウンするようなことが起こったとしても、トラフィックを大阪に割り振ることが可能になるのです。これらはホスティング事業者でありハウジング事業者でもある当社の売りといってもいいでしょう」(取締役・副社長の舘野正明氏)

2つのサービスで技術力が2倍に

 『データセンター』と一言でいうものの、サービスの種類は大きく「ホスティングサービス」と「ハウジングサービス」(もしくはコロケーションサービス)に分かれている。ホスティングはサーバー全体や一部を貸し出すもので、ハウジングはサーバーを設置する設備やインターネット回線などのインフラを提供するものと、明らかな違いがある。

 「さくらインターネットは、田中邦裕(現社長)ともう一人の創業者が意気投合して生まれましたが、そこに当社の強みの秘密があります。そもそも、田中がレンタルサーバ事業の会社を、もう一人がハウジングやファシリティに注力した会社を興しており、2社が合併したことにより、それぞれのノウハウと強みを併せ持つ会社として成長してきたのです」と舘野氏は説明する。

取締役・副社長の舘野正明(たてのまさあき)氏

取締役・副社長の舘野正明(たてのまさあき)氏


 ハウジングはネットワークエンジニアが中心となるが、ホスティングはサーバエンジニアが必要であり、似たような業務でありながら内容は全くといっていいほど異なる。

 舘野氏は「当社はこの二分野の技術力が大きな強みとなっていますし、二つの技術を積み重ねていった無形資産があるからこそ、現在のサービス展開が可能になっている」と言い、「例えば、ホスティングをやっている以上、設置環境や電源、サーバハードウェアの設定、運用ノウハウなどさまざまな知見が蓄積されています。そのノウハウがあるからこそ、ハウジングサービスのご提供時にも、お客様のニーズに合わせて対応することができるのです」と続ける。

 それを裏付けるかのような事例として有名なのが国内有数のコミュニティサイトも同社を利用していることだ。当初、電源や回線の管理に悩んでいたその運営会社は、ハウジング先として候補に挙がっていた「さくら」に相談を持ち込んだところ、柔軟かつ迅速な対応により、問題が一挙解決に向かったのだという。

トラフィックを生むことが使命

 コミュニティ運営会社と「さくら」の出会いは、細部にまでこだわりを持ち、より多くのトラフィックを生み出そうと努力し続ける両社技術陣の必然的な流れだったと言っても過言ではないだろう。
 バックボーンを活かし切るために、ホスティングのメニューやサービス体制を拡充し、顧客ニーズにできる限り柔軟に対応し続ける「さくら」。

 「私たちは優れたバックボーンネットワークの構築をしつつ、125円という破格のレンタルサーバから高性能の専用サーバ、ハウジングまで、データセンター業務の底辺を支えるサービスをフルラインナップで提供してきました。お客様は資産を持つ必要がないし、運用人員を持つ必要もありません。安心して私どもにご依頼いただける良質なサービスを、これからも提供していくことが使命です」と舘野氏が決意を語った。

お問い合わせ
0120-775664(平日10~18時)
http://www.sakura.ad.jp/
( 文:増田真樹、写真:藤村徹 )

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