
ngi group株式会社・小池聡社長
近藤: ngi groupやその前身のネットエイジを立ち上げた経緯やきっかけなどを、お聞かせください。
小池社長: 25年以上前になるんですが、僕は学生の時すでに起業していて、サラリーマンというイメージが当時から僕の中にはなかったんですね。しかし、事業を行っていくうちに「もっと勉強しなくては」という思いが強くなり、修行の意味も込めて会社に勤めることになりました。80年代はサラリーマンを続け、修行もそろそろいいかなと思っていたんですが、その当時、海外との仕事が多くて、海外出張を数多く経験するうちに、次は海外で働いてみたいと思うようになったんです。念願叶って90年代の初めにはニューヨーク駐在になり、そこで国際ビジネスに触れ、94年のインターネット商用化を偶然にも93年辺りにいち早く耳にした時に、「これは大きなビジネスになる」と確信し、それをビジネスにしようと手がけ始めたわけです。
近藤: 今もお話にありましたが、小池社長は海外経験が豊富でいらっしゃいますが、これが自分のキャリアを決定付けた、というような刺激的な体験などはありましたか?
小池社長: インターネットの創出期に、本場アメリカでその事業に関われたことは大きいと思います。あとは、アメリカに行ったときに日本人同士で交流してしまう人って多いんですが、僕はせっかくアメリカに来たのだからアメリカ人と付き合おうと思って、現地でネットワークを広げていったんですね。アメリカって移民の国だから、純粋なアメリカ人というのはそれほどいなくて、中国系アメリカ人といったように、いろいろな国から集まってきているわけですから、アメリカで作ったネットワークが、実は世界中の人々とのネットワークだったりするわけですよ。そのときの人脈は、世界進出の際のかなり重要な人脈になっています。ですから、アメリカでの経験は、僕の中ではかなり重要な体験だったと思います。
近藤: 投資家の立場から見て、その会社が伸びるためのポイントであったり、目をつけるきっかけになったりというような見極め方のようなものは、何かありますか?
小池社長: 一つは、そのアイデアや企画に信念を持ってやっているかどうかですね。少しでも自分たちの企画に疑いとか不安とかがあるとだめです。とにかくとことん自分が洗脳されるぐらい信じ込んでやるということです。ただ、だめだと思ったらすぐにやめることも大事です。決断を先延ばししないことです。だめだと思ったら切り替えを早くやる、やるとなったらとことんやる、この姿勢が大事だと思います。また、日本は海外に比べ、アイデアなどの面では優れていると思うのですが、マネジメントの面ではまだまだだと思います。というのも、若い人にマネジメントの経験がある人が多くないんですよ。同じことをやっても、マネジメント次第で結果は大きく変わるので、ここで大事なのは創業者が社長のポジションに固執しないことでしょうね。自分のアイデアを具現化して大きくしたいと思ったら、プロの経営者を連れてきて経営を任すというくらいの方がいいことも多々あります。
(つづく)
インターネット創世期に本場アメリカでビジネスの息吹を感じ取り、苦しい経験と回顧するMBOでの独立を経て、人的ネットワークを広げながら着々と自身のビジネスを大きくさせた小池社長。その事業の本質を見抜く力には見習わなければならないものがあります。(近藤)
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【インタビュアー】 MEDIA EXPRESS 近藤誠
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