グローバル企業としてボーダーレスに活動 【スゴウデ社長interview】 ngi group株式会社 小池聡社長(後編)
2008年09月02日(火)
[ 97 号]
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ngi group株式会社・小池聡社長
近藤: ネットビジネスはかなりの競争業界になっていますが、勝ち残る秘訣やコツはありますか?
小池社長: それは、圧倒的な情報力と、コアなコミュニティに入っているかどうかだと思います。僕の例でお話させてもらうと、アメリカでホワイトハウスに出入りしていたことがあるんですよ。クリントン・ゴア政権が発足した時で、当時のゴア副大統領がインフォメーションスーパーハイウェイ(NII)構想を打ち出し、情報や通信、放送に関して融合や規制緩和などを国家戦略として推進していました。やがてその規制緩和の波が日本にも来るだろうということで、電通グループのミッションとして、ゴア事務所にも出入りして調査活動をしていました。そうした中で感じたのですが、新聞などで報道される半年くらい前には、すでにその計画は進んでいて、情報を得た人はすでにビジネス化を模索しています。新聞を見てから対処したんじゃ遅いということです。だからこそ、情報力やその収集力、そして中枢のコミュニティの中にいるかどうかが、その事業を展開していく中で重要なんです。3Dインターネットにしても、ブームになってから手がけるのでは遅い。
ホンダの副社長であった故藤澤氏の言葉なんですが、「三歩先を読み、二歩先を語り、一歩先を照らす」を、自分なりに解釈し経営の指針にしています。僕たちは誰も知らないうちに三歩先のことにチャレンジしています。今の段階では外部に語らず事業開発に打ち込みます。仕込みを終え、周りがようやく注目しだした頃に初めて語るんですね。その頃になると、他が追いつけないくらいその分野で進んでいるわけですよ。そして、一歩先というか足元を照らす、つまり地に足のついた収益の上がる事業をやっていくということをいつも念頭において、僕は事業展開をしています。
近藤: 今後のネット業界の展望についていかがお考えですか?
小池社長: 3Dインターネットが間違いなく普及してくると思います。インターネットの黎明期にブラウザができたことで、インターフェースが格段に改善されました。その中で現実の世界が仮想化されるというのが、インターネットの大きな特徴だったはずなんですが、現実の世界は、今のインターネットの技術では決して仮想化されていないんですよ。例えば書店が良い例です。既存のインターネット書店では、キーワード入力などして本を検索し購入します。しかし、実際に僕らが書店で本を買うことを想定すると、買いたい本が決まっていてそれだけを購入するより、ぶらーっと本屋に立ち寄って、立ち読みしたりしながら、本を購入することの方が多いと思います。既存のインターネット書店は、まだまだ現実の世界を仮想化しているとは言えません。インターネットの3D化によって、これからのインターネットの利用方法が大きく変わってくるでしょう。日本では一時的なブームで終わるという論調もありますが、世界の大手IT企業やベンチャー企業、投資企業は三歩先を読んで数年前から既に水面下で本格的な取り組みをしています。
近藤: では最後に、今後のngi groupの展望やプランをお聞かせください。
小池社長: 売り上げ構成的にも、リソースの配分的にも、日本国内というよりはグローバル企業として、日本国外に事業を展開していますし、今後もそれをますます広げていきます。島国に閉じこもっていないで、ボーダーレスに活動していかないと、世界から置いていかれますからね。
情報は集まる所に集まるものであり、その中枢で他の人より早くその情報を得ることでビジネスチャンスが創造され、他者にリードすることができる。国境を障害と見ず、積極的に海外を見据えることで、事業のコアとなる本質的情報を手に入れることができるのですね。
今回で本コーナーは終了となります。長い間ご愛顧いただきありがとうございました。(近藤)
(
【インタビュアー】 MEDIA EXPRESS 近藤誠
)
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